マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

Archive for 5月 2012

2012年5月に読んだ本

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●ライブ講義「質的研究とは何か」西條剛央著(新潮社):リサーチャー仲間から以前すすめられて購入していた本。
質的研究を学生との対話形式でわかりやすく説明している本です。アカデミックな領域における質的研究はどうやって行われているのか、を知りたくて読みました。でもちょっと本棚で眠っている感じでした、、ところが、、
●「人を助けるすんごい仕組み」西條剛央著(ダイヤモンド社):今回、同じ著者だと知らずに書店で購入したら、あれあれ?以前読んだあの本の著者と同じ人かもしれない、、と読んでいるうちに気がついた。
質的研究者(哲学・心理学がご専門)で大学の専任講師をされている著者がこうして被災地でボランティアの人たちを束ねて赤十字のような大組織の手が廻っていない被災地の人たちに向けて家電を手元に届ける大プロジェクトを実践するリーダーとして行動されておられることに感動し尊敬した。行動し実践する哲学者!というところがかっこいい!
SNSツールを使いながら、多くの人にあくまでボランティアとして参加してもらう、モチベーションを下げないように組織の力を引き出す、人間同士のトラブルも避けるように工夫する、など細かいことを積み重ね確実にプロジェクトを成功させるためのノウハウと知見がふんだんに公開されていて、素晴らしいと思った。プロジェクト運営という意味でもたくさんの知恵が盛り込まれている本。

Written by intervistatokyo

2012/05/30 at  

カテゴリー: Books

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前向きでない時の理由づけ

CIMG4344CIMG4345東京タワーとスカイツリー

今日のグループインタビュー前の雑談(皆が揃う前の)では「スカイツリー行きますか?」という話題にしてみました。
「う~ん、家族4人で行くと1万円超えちゃうから、、その割に時間が持たないし、それならディズニーランドの方がいいかな。」
「ディズニーランドなら6時間以上いられるけどスカイツリーはさすがにそんなにいられないし、、、。」という返答。
確かに時間換算しちゃうとそうなってしまいますね。それ以上の価値を感じる人なら行きたくなるはず。人よりとにかく早く登って自慢とか、タワーは全部制覇したいとか、何か自分の中に理由があれば。

同じようにグループインタビュー内で新製品のコンセプトを見せて、否定する時や前向きじゃない時、人は「(自分以外の)こういう人ならいいんじゃない?」⇒<他人ごと>、とか「ピクニック行く時ならいいわ」⇒<ピクニックって人生で何回行くのだろう:レアなオケージョンに押し込める>とか、「高すぎる、、」とかあれこれ廻りから理由づけしてきます。
そんな時、芯のところにある理由をインタビュー中に見極めていくのはしんどいですが、それを曖昧なままにしておくと間違った方向性でコンセプトやプロダクトの軌道修正をしてしまうことになります。
本当は「自分には必要ない!」と言うことをはっきり言ってもらえるとすっきりするのですが、なかなかそうは言えない・言いたくないためにあれこれと言っている場合も多いのです。
そんな時には、最終的にあなたがどんな時にこれを使いたいのか、そのシーンを聞いていくとはっきりしてきます。使う必然性のある人の理由は切迫感がありますし、納得させられます。でもさほどでもない人の理由は、聞いていてもなんだか腑に落ちません。
あれ、コンセプト見せる前にそんなこと言っていたっけ、、、と思うようなことも多いから。
そういう意味でも裏どりとして普段どうしていますか?という実態データをコンセプト提示前に”とことん”とることが大切なのです。
スカイツリーよりディズニーランド、と言っていた人が実はディズニーランドにさほど行っていなければ、その比較どうもあてにならないぞ、、ということになります。理由は価格でなくもっと違うところにあるはずです。

否定される数々の理由から、芯にある理由を見極めるのは、なかなか難しいと今日の3グループのインタビューからも感じました。

Written by intervistatokyo

2012/05/23 at  

カテゴリー: インタビュー

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鼓童と鼓動

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太鼓の舞台は、もう20年以上前にはじめて見て以来。
一年の三分の一を海外、三分の一を国内、三分の一を本拠地、佐渡で過ごす太鼓のパフォーマー「鼓童」。
今回は坂東玉三郎さんが今年四月に芸術監督に就任してはじめての鼓童の舞台。

第一部では、黒いTシャツに黒いジーンズ姿でパフォーマンス。7つの種類の太鼓を3人で叩く、それがふた組登場。
太鼓にこんなにたくさんの種類があることは知らなかったし、しかも、バチの大きさも大中小、色々あってその打ち方で打音も全く違う!6人の太鼓の打音が離れたり、収束してまた一つになったり。鼓動のようなビートの繰り返しに、だんだん自分という存在がなくなって太鼓の鼓動にみんなが一体化して「無我の境地!」になって、なんだかトランス状態みたいな感じになっていく。祭りにかかせない太鼓。その理由がわかる気がした。理屈ぬきに空気の振動を体全体で感じられるライブならではの高揚感。
50分間ぶっつづけだったのに1秒たりとも飽きさせない演出だった。

第二部は、大太鼓をふんどし姿の男たちが順番に連打していく。
暗い舞台で顔さえ見せず、ささっと登場し後姿で何分もたたき続け、また顔を見せずに舞台から去って静かに次の人につなぐ。
誰がやったのかというのは関係ないといわんばかり。それにしても鍛えられた背中はすごい。時々見栄を切るような打つ前の構えも息をのむかっこよさ!

私の廻りには、コアファングループが多く座っていたようで、「もう20回は舞台を見ている」、「佐渡の屋外での演奏はいいよ~昔は寝袋もって行って、ご飯食べながら見たんだよ~」とか話していた。
玉三郎さんの演出で新たな顧客層を獲得しつつ、昔からのこういうコアファンも維持していくんだろうなあ~。

Written by intervistatokyo

2012/05/16 at  

カテゴリー: 行ってみました

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インタビュー・スキルアップ企業研修

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マーケティング・インタビュー・スキルアップ研修を某食品メーカーで実施しました。
1日研修なので講義と演習を織り交ぜて、7時間。
各部署から選抜された若い方々が真剣に取り組んで下さいました。

営業トークでもない、友人との雑談でもない、マーケティングのためのインタビュースキルは、なじみのない方々にとっては不思議なコミュニケーションと感じられるようです。大切なのは調査課題を決めた上でどのように設計するのか、誰に聞くべきなのかなど基本的な準備が出来て、目的がしっかり腑に落ちていないとインタビューしていても迷い子になってしまいます。
目的を深くわかった上で質問をその場で作ってつないでいく。そのための入り口を体験していただきました。

受講後は各チームがインタビューを実践し、最終的には新製品のコンセプトまで作り上げプレゼンスする研修プログラムです。
大学の先生(経営学)が企画統括されており、その先生に声をかけていただた縁で1日研修することに。
私自身もいろんな気づきがあり、とても勉強になりました。教えるって難しい、と再確認しています。

写真は品川駅。朝夕の通勤する人人人、、、の多さに驚きました。将来は確かリニア新幹線も通る品川駅、乗降客はますます増えそうです。

Written by intervistatokyo

2012/05/08 at  

カテゴリー: 研修

抗がん剤治療のむずかしさ

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父は3週間に一度の通院で抗がん剤治療をもう1年以上続けている。3月より抗がん剤を変えたせいか今の抗がん剤となってから副作用が強くつらそう。ただ腫瘍マーカー数値から見ると効いているので父はがんばると言う。前の抗がん剤は副作用は少なく普通に生活出来ていた。ただし腫瘍マーカー数値が下がらず効果があまり期待できなくなってきた。だから変えることになったのだが、マーカー数値の効果があっても、食欲が落ちたり、つらくて寝ている時間が増えてしまうのは問題だと思う。

そこで主治医の先生と相談して、あまりにつらいのであれば、QOLを考えつつ次回量を減らしましょうということになった。抗がん剤治療を専門に見ている看護師さんの「治療を長く続けられるようにした方がいいのでは、そのためには食欲が落ちたり免疫力が落ちてしまっては意味がないですよね」というアドバイスにも勇気づけられた。
父の世代は、無理をしないでといってもがんばる世代なのでとても心配だ。先生とのやりとりにおいても気を使う世代なので、娘二人が臆せず先生に「今の抗がん剤の量は強すぎないのか」「(食欲増進の)漢方も出していただくことは可能なのか(吐き気予防の漢方は出ている)」とか、「足のむくみはどうすれば取れるのか」、、とかうるさいおばさんとなって聞いている。

今は抗がん剤情報もネットでいろいろ得られるので家族も頭でっかちになるのかもしれないが、家族しか言えないと思うのでひたすらお願いしたり、聞いたり、、。先生にとっても大変な時代なのかもしれないが、患者や家族も何を判断基準にして治療法を決めるべきか迷うシーンも多くて正直困っている。

Written by intervistatokyo

2012/05/04 at  

カテゴリー: その他

観察しているのか、されているのか

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妹一家が父と同居を始め約1か月。妹もGW半ばに少し息抜きできるよう、私がお手伝いがてら実家へ。
高校生と中学生のいる家では、こんなに食品が激しく減るものか~と普段インタビューなどで見聞きしていたことも肌感覚で実感!
大人二人の我が家とは全然違う。洗濯物も半端でない!部活から帰ってきた甥っ子が食べるおやつの量もすごいし~。さながらこれはエスノグラフィーだ~と思いつつ、つぶさに観察しちゃいました。
姪が、合宿のためのジャージがいるということでスポーツデポに一緒に買いに行く。車中、姪と二人きりだったので最近高校生になった姪に高校の様子なども聞いてみる。
ついこの前まで小学生だったのに、、と思っているのは私だけ。もうしっかり育っている。家族のことも良~く見ている。
これはしっかりしないと大人の会話や態度、つぶさに観察されている!
観察しているつもりが、我々の方が若い世代からバッチリ見られています。心していかないと。

Written by intervistatokyo

2012/05/03 at  

カテゴリー: その他