マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

Archive for 8月 2012

2012年8月に読んだ本

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「ビッグデータの衝撃」城田真琴著(東洋経済新報社):ビッグデータという言葉を聞く機会が増えて、これは読んでおかないとと思って手にとった。専門的な内容も多く、はたしてどの程度理解できているかはわからないが、普段アマゾンなどを使ったり、ポイントカードを使って買い物したりしている裏で着々とそして粛々と、、個人個人のデータが蓄えられ、とんでもない規模の大洪水のような量と種類のデータがどんでもない速さで更新されているとは、、。なんとなく感じていたけどやっぱり驚き。
文字データだけではなく位置情報などの画像データも含めると、一方でプライバシーをどうするか、ということは大きな問題だ。「忘れられる権利」の導入も考えられているとか。フェイスブックなどで学生時代に気軽に入れていた情報が就活で不利益にならないようにという想定のもとだという。自由に情報を提供する権利や手にとる権利と、それに伴うリスク。便利なツールを手に入れたわれわれが今後解決していかなくてはならないことは多い。

「『先読み力』で人を動かす」村中剛志著(日本実業出版社):縁あって著者の村中さんと会う機会があり、読ませていただいた。
8000人を率いるボスの補佐を務めた経験から、また現在も数百人の部下を持ち仕事している経験から、時間をどう管理するか、プロジェクトをどうマネジメントするかが具体的に紹介されている。自分の時間価値の計算と考え方(私自身以前勤務していた会社でもよくいわれました)、3週間スケジュール、月曜日のミーティングのやり方、成果を生む会議の前の段取りなど、、組織で働く若手社員にとってとても役立つ本だと思う。おめにかかっていろいろお話すると村中さんはイギリス駐在経験もあり、現在は中国に赴任。グローバルに肌身をもっていろんな経験を重ねておられる。海外に出ていかない若手が多いといわれるなか、こうして研鑽を積んでいるたくましい若手がいることがすごくうれしかった。

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2012/08/31 at  

カテゴリー: Books

「ひかりなでしこ」と言う名の線香花火

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いただいた桐箱入りの線香花火。その名も「ひかりなでしこ」。
桐箱入りなのでなんだか恐れ多くて、なかなか試せなかったのですが今日はついに灯火してみました。
手すき和紙を野山で摘んだ草花の汁で染め上げ1本ずつよりあげているだけあって、もうそれはそれは繊細な箱入り娘って感じ。
それが火をつけるとびっくりするような光をはなちます。びっくり!これが線香花火??と思うほど、途中で力強く火を噴きます。
昔の線香花火はもっと火花が大きかったと懐かしむ人の声を聞き、その昔の線香花火を再現しようと研究に研究を重ねて作りあげた花火なのだということが後でわかりました。確かにちょっと火花の勢いが違っていました(写真)。
ほんの数十秒なのに、息をひそめて火花を見守るとき「ああ~ずっと続いて欲しい」と祈ってしまいます。確実にそのうちすぐ終わってしまうととわかっているのにね。

Written by intervistatokyo

2012/08/25 at  

カテゴリー: 使ってみました

2012年7月に読んだ本

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1か月遅れになってしまいましたが、7月に読んでいた本のご報告。
「人生をわが家で終える」在宅医療の現場から 松本英男著(日本経済新聞出版社):在宅療養支援診療所を開業する医師が在宅訪問診療を選択するとはどういうことなのか、何が出来るのか、在宅でどこまで可能なのかを説明してくれた本。医師の立場から説明された本は見かけなかったため即、購入。不安でいっぱいだった時期に、この本は有難かった。父の在宅訪問診療を選択するにあたってとても参考になった。

「朗朗介護」米沢富美子著(朝日新聞出版):ちょうど著者の日経「私の履歴書」を読んだばかりで、パワフルな生き方に感動していたところだったので(しかもご本人も癌闘病経験をもっておられる)、姉妹で93歳の実母を介護された経験を読んで少し元気をもらおうと思った。要介護5のお母さまの介護は生半可なことでなく、しかも70代の姉妹がそれぞれが出来ることをしながらユーモア精神を忘れずに乗り切っていこうとされているところがすごすぎる。介護費用についての苦労も率直に書かれていた。

今ブログを書いていて、「朗々介護」の表紙の絵を見て気づきました、びっくり、「いわさきちひろ」さんの絵だ!偶然、、。

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先日有楽町で「いわさきちひろ~27歳の旅立ち」というドキュメンタリー映画を観てきました。
たくさんの原画と共に、ご本人の人生の苦悩や制作上の悩みが、夫や息子の語りも交えながら紹介される映画。
我々の年代だときっとどこかで出会っているいわさきちひろの絵本。ふわ~としたタッチの愛らしい子供が出てくる絵。そんな優しい絵を書く絵本作家のいわさきちひろさんは、実はとっても芯の強い社会派の人だった。
当時原画すら返してもらえなかった画家の著作権確立のために尽力し、晩年はベトナム戦争をテーマにした絵で平和を希求し、常に戦い続ける人だった。55歳で癌のために亡くなってしまったのが本当に残念。最後まで筆を置かない画家だったようです。父のこともあっていろんな意味でじわ~っと来る映画でした。

Written by intervistatokyo

2012/08/18 at  

カテゴリー: Books

父のこと

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3度の開腹手術と抗がん剤治療で3年間、癌と闘ってきた父が先々週、亡くなりました。
亡くなる前々日まで意識もはっきりしており、病床でもメモ用紙とペンをおいて自分の病状など書き記していた父でした。
意識が無くなってからの36時間は貴重なそして神聖な時間でした。家族皆で(妹と私だけでなく夫も甥や姪も揃って)最後まで在宅で看取ることが出来たことは家族にとってなぐさめとなりました。
父の最後まであきらめずに生きようとする姿勢はもちろん、命がきえていく瞬間をまじかで見せてくれたことで私自身たくさんのことを感じました。自分が苦しいはずなのに家族を気遣って決して弱音を吐かなかった父ですが、7月上旬一週間だけ入院した時には、病院の受付の前にいるご婦人を見て「あの人お母さんに似てるな~」とポツリと言ったことがありました。私から見るとその人が特に母に似ているとは思えなかったのですが、「そうだね」と答えました。あの時ばかりは「これからどうなるのだろう」と感じていたであろう父の不安と心細さを私も身近に感じ、何も出来ない自分が情けなく、母がそばにいてくれたらな~と思ったものです。

7月の3週間は、24時間対応の末期がん緩和ケアの在宅支援クリニックの先生にも、そして週3回来てくれる看護師さんにもずいぶんお世話になりました。同居し常にそばにいてくれた妹は特に「心のケアをしてもらっている」と感謝していたくらい素晴らしい看護師さんでした。

父の残していたエンディングノートをガイドに妹と私は、そこに記されていた連絡先に連絡をし、指定された遺影に決め(母の遺影が父との2ショット写真なので父をそれを選択)、何迷うことなくすすめられました。母の葬儀の時、あまりに突然で苦労して喪主を務めた経験から父はエンディングノートは作ると宣言していました。通夜・告別式では父の会社時代の友人や川柳会の友人にお別れの言葉を述べていただき、家族としてはとても励まされました。親戚のおじやおば、いとこ達、そして父のご近所さん達にも温かい声をかけてもらいました。集まっていただき、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。

覚悟をしていたとはいえ、また誰でも必ず経験することとはいえ、やはりいざ体験してみると両親を亡くしてみていかに父母に守られていたのかはこれから実感していくことになると思います。私の友人からは、「たくさん悲しんでゆっくり元気になっていってね、日々の生活、時間がゆっくり悲しみを和らげてくれますよ」と言われ、そうだそれでいいんだと楽になりました。
一方で今日は広島の原爆式典を見ながら、また震災で家族を同時に何人も失った方々を思いながら、どんなにかつらい思いをしたのだろうと思いをはせました。日々の生活を生きていくということ、その戻っていく日常すらもすべて失われてしまったわけで、すべてを無くした中でそれでも生きていくということ、そのはかりしれないつらさ、無念さ、深い悲しみを思いました。

Written by intervistatokyo

2012/08/06 at  

カテゴリー: その他