マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

Archive for 3月 2013

2013年3月に読んだ本

2013-03-27 10.17.09

「ずる~嘘とごまかしの行動経済学」ダン・アリエリー著(早川書房):リサーチャーの友達に教えてもらった本。行動経済学という分野の研究者の本です。
「ずる」というタイトルの通り、人はみんなちょっとずつずるをする、だからそれをいかにして防ぎ大きな不正(エンロン事件などのような)につながらないように抑止するかという社会的な使命感で著者は様々な実験を行っています。
この実験が巧みで、いろんな条件をひとつずつ加えていき、どういう条件下においてより「ずる」が大きくなるのか、小さくなるのか、、などを検証しています。自尊心を傷つけない程度の「言い訳のきく」小さいずるだと自分で許せるので誰でもそういうずるは起こしかねないのです。
また創造性が高い人ほど、自分自身のストーリーを作りやすいのでずるをしやすくなるという傾向も面白いし納得できます。
不正を促進する要因と不正を抑制する要因が、最終的にはクリアになってすっきりします。
この著者の他の本も読んでみたくなって、さっそくアマゾンで注文!

「ソーシャル・インフルエンス~戦略PR×ソーシャルメディアの設計図」本多哲也・池田紀行(アスキー新書):企業もフェイスブックの公式アカウントを運営し、LINEでも企業アカウントが続々出ていますが、そこでの表現(鉄板ネタとか)を工夫するというレベルの話だけでは「いいね!」が押される程度で消費行動までにはいたらないということ。
日々の情報においては、ほぼ無意識で選別しており、行動もほとんどはルーティン化している生活者に自分たちの情報に気づいてもらうために、いかにして世の中の空気をつくっていくのか(自分ゴトとしてそういった情報に目をむけさせるのか)はPRの戦略が必要。昨今のソーシャルメディアだけではなくマスメディアも含めて総合的なPRの設計が必要なのだということがわかりました。

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2013/03/30 at  

カテゴリー: Books

今年は桜、早いです

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今年はずいぶん早く開花してしまいました。入学式ではなく、まだ卒業式の時期なのに。
昨日も千鳥が淵に見に行くと、すでに7割ぐらい咲いていました。混雑もさほどではなく写真も沢山撮れました。
毎年のことながら、千鳥が淵の桜はやっぱりすごい!

今日も午前中打ち合わせした後、仕事仲間とランチタイムに歩いてみました。桜を観ると1年前に桜を観ていた時の気持ちを思い出します。去年の今ごろは父がまだいたのに、、とか思いだしながら歩いて靖国通りに出てきました。
インド大使館そばのインドカレーショップでナンと2種のカレーを食べマンゴーラッシーを飲んでから、靖国通りの桜と武道館の門のそばの桜を観て戻ってきた。
夕方からウエブでの定量調査がスタートした。回答数が気になってついつい見てしまう。

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2013/03/21 at  

カテゴリー:

”ワールド・カフェ”のセミナーに参加しました

2013-03-16 23.02.15

ヒューマンバリュー社の主催する「ワールド・カフェ」のセミナーに参加。朝10時から19時までの終日セミナー。
ワールドカフェという対話によってアイデアの想発を促すような手法があるのだということを本で知り、研修やインタビューに一部取り入れることが出来るかも、、と思って参加しました。

企業の人事担当の人、看護大学の先生、ソーシャルワーカーを育成している先生、英語の先生、学生など東京だけではなく大阪、京都からも来られておりテーブルごとで話し合うとなかなか面白かった。カフェのような雰囲気づくり、主体的に参加するような環境づくり、ラウンドごとの時間の設営、テーブル人数の設定など、実際にすでにワールド・カフェに参加したことのある人や、実施したこともある人も参加していたので、色々と参考になった。

研修をどう運営するのか、という意味でもとても参考になった。もてなし方、配布資料の作り方、参加者への時間終了の伝え方など。今回受けた印象では、ワールドカフェ式対話は、街づくりや、今後の地域医療のあり方などのテーマですでに沢山取り入れられている様子。各現場でそれぞれ孤軍奮闘しているプロや市民、行政の人たちが一堂に会してみんなで思いをぶつけ合いシェアするというような目的にはぴったりな対話方式だと思う。
もちろん企業の研修でもアイデア・ジェネレーションのためのエクササイズとして部分的に取り入れるということもできると思う。
要は難しく考えず、やってみることが大切みたい。私自身、性急に回答を求めたり結果を急ぐ傾向があるので、そこをおさえて参加者の感じ方に任せていく、プロセス自体が重要なのだということはわかった。次回は5月。

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2013/03/15 at  

カテゴリー: 研修

ニューロ・マーケティング~脳科学と心理学でCM評価をひも解く

DNPと㈱デコムが共同で実施する新手法の説明を聞いてきました。
http://www.dnp.co.jp/seminar/130312/
慶応大学理工学部の満倉靖恵先生の発表では、ニューロ・エンジニアリングの領域での脳波という生体信号の研究の中から今回マーケティングに応用する脳波測定についての説明があった。
脳波でも感情(好き嫌いや興味のあるない)を測定するには左前頭葉(FP1)という部位の脳波を簡単に装着できるヘッドバンドのようなもので測定するとのこと。
最初に被験者にCMを提示して1秒ごとの脳波を測定し、その後測定した脳波の結果を見ながら、㈱デコムのビジュアル刺激法(写真を沢山見ながら投影法的に潜在意識にあるものを引き出す方法)を使って、脳波の動いた(興味をもった)理由を見つけ、それによってCMの素材開発をしていくというものだった。
事例は、野菜ジュースの事例で、判断に迷うようなCMの素材(シーンやカット、コピー)の選択基準が脳波結果とビジュアル刺激法によって明確になるし、またCM開発のための知見が蓄積できるという点が特徴だということだった。

CMの評価テストは、私自身デプスインタビューで何度も体験しているが聞かれている方の人もなかなか理由を説明できない時がある。
今後事例が増えていろんな知見がたまっていくと指標が出来て(これくらいの脳波の反応がないとダメだとか)、CMクリエイターもなかなか大変だなと思ってしまう反面、企業側にとってはCM案の選択基準が明確になっていいなとも思うし、リサーチャーとしてはその脳波の変化した理由がどの程度明確になるのかにとても興味がある。

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2013/03/12 at  

カテゴリー: 行ってみました

春の芽が、ほろ苦くて

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今週で研修2回編もなんとか終了したし、1月からとりかかっていた定量のアンケート質問票もGOが出たので、ちょっと今晩はひといきつきたくて、夫と外食。ふきのとうとタラの芽のほろ苦い春の味でやっと少しずつ緩んできた。
研修は、毎回テーマが違うし、相手も違うので何回やっても難しい。
ついつい、伝えたいことを”てんこ盛り”しすぎたり、グループワークは違うやり方が良かったか、とか、スライドもっとこうすべきだったかとかだいたい終わってから心の中で反省・反芻する点はいつもおなじみのこと。
ただ今回は、講師二名体制で取り組んだので私と彼女のそれぞれの視点が活かせてよかったと思う。彼女は私がぜんぷくの信頼を置いているリサーチャーでありプランナーでもあるので、的確なアドバイスを研修最中にもくれるし、もちろん準備段階も”がっつり”一緒になって取り組んでくれるので心強い存在です。
来週あたり、受講した人たちからの感想が送られてくるのでそれを読んで、また二人で今後の参考にさせていただきます!

Written by intervistatokyo

2013/03/08 at  

カテゴリー: 研修

2013年2月に読んだ本

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「編集手帳の文章術」竹内政明著(文春新書):読売新聞のコラム「編集手帳」の6代目執筆者が文章術を指南してくれている本。読売新聞は購読していないのだけれど、電車の広告が面白いなと思ってこの本を手にした。父も文章にうるさかったので、この本の第3章「出入り禁止の言葉たち」を読んで、笑ってしまった。父もよく、その表現はおかしい!などと良く言われたものだが、当時若い世代の私には時に解せないこともあった。時代によって変わっていく言葉づかいに、今度は自分が解せないこともあって、父の気持ちがわかることもある。
なんといってもコラムの執筆者というのは、ここまで言葉づかいに「こだわり」をもって(この「こだわり」も著者いわくネガティブな意味で使っていたそうでポジティブな意味の”こだわり”は違和感があるらしい)言葉を選んでいるのがよくわかって、プロだな~と思う。

「統計学が最強の学問である」西内啓一著(ダイヤモンド社):数学に弱い私としては、多分本当の意味では半分以上理解できていないと思うのですが、統計学をこういう風に説明してくれた本ってなかったんじゃないでしょうか。「ランダム化」がなぜ必要かとか、紅茶の味テストで「ランダム化」が生まれたとか、回帰分析の説明で「平均値への回帰」を親子の身長で説明していたり、ゴードンとかフィッシャーという統計学の祖についても知らなかったし、すごく勉強になった。また疫学や生物統計学者と社会調査の専門家、そして心理統計学者のそれぞれの統計学への向き合い方の違いで、学問的な仁義なき戦い(?)がくりひろげられているという点もかなり興味深かった。

Written by intervistatokyo

2013/03/01 at  

カテゴリー: Books