マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

「幸せのメカニズム」(前野隆司著)読了

2014-03-01 15.29.21

来週から2週間は、グループインタビュー&デプスインタビューの嵐なので、今のうちに。
実査が集中する期間は、それはそれで大変でも駆け抜け、そしてやりきる達成感がある。それも私の幸せの一つ。
「幸せのメカニズム」(前野隆司著)講談社現代新書は、慶應大学大学院SDM(システム・デザイン・マネジメント)研究科ヒューマンラボの研究を紹介した本。
前半では、これまでの学術研究からの知見や前野研究室が行った定量調査の因子分析から抽出した幸せを感じる4因子を紹介し、後半では著者が幸せを感じるコツを伝えている。
前野氏は、もともとエンジニアで企業でカメラの開発をし、そして大学でロボット開発をしていくうちに人が幸福をどう感じているのかを研究しなくてはと思ったそうです。

幸福とは社会で定義されているものについつい引っ張られてしまう傾向(フォーカシング・イリュージョン)があることをまず前提とした上で、自分で自分の幸福感を見極めることが必要と説く。自分がいつ幸せを感じるのかを知るために「カレンダー○×法」を提案しています(これ面白い!)。
システム・デザインの観点でこれまであまり注目されてこなかった幸福という実感がどこからきているのかそのメカニズムを明らかにし、そこから人の幸せにつながる製品設計・開発に活かしたいと述べている。
個々人が自分の幸せを感じるためには、幸福を直接求めるのではなく結果ついてくるものだと思おうということ。
突然幸福はやってくる(一見むすびつかないようなことをしていても突然ふってくることもあり、単純ではない)。
先生とは年齢が近いせいか、年齢を重ねることは老いではなく、、細かいことは苦手になるが、その分俯瞰して全体を見通せホーリスティックになれる、というご意見にはかなり共感。
いずれにしても、幸福は恒常的なものではなく瞬間瞬間感じようとしなくては逃げてしまうものなので(実態がない?)、逆に味わおうとさえすれば味わえるものだと思います。過ぎてしまってからでは遅い、そんな気がしました。

Written by intervistatokyo

2014/03/01 @  

カテゴリー: Books