マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」読みました

2014-04-10 20.01.53

4月、仕事では新しい案件がスタートしました。1年単位のプロジェクトもあり、楽しみです。

さて、友達がすすめてくれた『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』渡邉格著(講談社)を読みました。
岡山の古民家に移り住み、古民家に生息する天然の菌を使ってパンを作っている夫婦の物語。
当初、著者は社員として有機農産物卸販売会社で働くもそこでさまざまな疑問を抱くようになり、パン屋さんを目指すののだが、そこで彼がこだわったのが天然酵母菌。
イースト菌と天然酵母の違いすら理解していなかった私にとっては、へえ~そうなんだの連続。袋詰めされている「天然酵母菌」なるものがあるということも知らなかったし・・。
彼のように袋詰めされた天然酵母菌は使わず、古民家に棲んでいる天然菌を使って試行錯誤しながらパンを作るということはどんなにか手間がかかり、安定的ではなくロスも多く大変なことかは想像できますが、それを敢えてやっているご夫婦。

ついつい消費者としては大量生産した製品を安定品質で、できれば低価格で得ることにメリットがあると考えてしまいがちだが、実はその価値体系を突きつめすぎるとその先で、自分たちの労働力の価値がどんどん下がってしまうことになる。
労働価値を守るため、きちんといいパンを作るために多少高価でもその価値を認めてくれる人に売り、そしてそのパンを作るための体力を補うために週3日休み、年に1回は1ヶ月休みをとるという姿勢を著者は守っている。
そしてあえて拡大はさせず、自分たちの給料以上の利潤を求めないという著者のポリシーがそういうバランスの取れた生活につながるということだ。シンプルでわかりやすい働き方!そしてそれを夫婦でやりぬいている姿勢がすごい。
経済や働くことを考えさせられ、働くことや食べることについて多くの知恵をもらえる本です。

Written by intervistatokyo

2014/04/10 @  

カテゴリー: Books