マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

Design Thinking

デザイン・コンサルティングファームIDEO社の共同経営者トム・ケリー氏の講演「協創のデザイン・シンキング」がHitachi Social Innovation Forum2015で(有楽町フォーラムにて)行われ、聴いてきました。
日立のこのフォーラムは毎年行われており、2年前に友人に教えてもらいました。その時はフィリップ・コトラー氏の特別講演を聴き良かったので、今年は著書も読んでおり興味のあったIDEO社の講演を申し込んでみました。
Design Thinkingのプロセスは、Empathy ⇒Prototyping ⇒Storytellingの3ステップ。
Empathyは、まずは使う人の立場で直接観察したり聴いたりして共感を感じながらニーズを探ることが大事だということ。
薬について家庭訪問した際に、シニアの人に「薬の容器について問題はないですか?」聞くと「別に問題ないです」と言っていましたが、「では実際にあけてみてください」と頼むとなんとキッチンにあった塊肉の電動スライサー(日本ではまずそんな肉やさんにあるような機械を家の台所に置いている人はいませんが)で蓋を切り、開けていた!という事例が紹介されました。
極端ではあるけれど、そういうギャップあるある~!と思いました。やはり実際に目の前で観察するのが早いです。

Prototypingはとにかく、試作品をどんどん短い時間で作ってみること。
ダイソンのサイクロン掃除機は実に5128ものプロトタイプを作ってようやく完成に至ったそうです。
まずは迅速に形にしてみる重要性でしょうか。その試作品を使ってもらいそこから改善のための意見を聞くことが大事です。

Storytellingは、創った製品の伝え方。スペック的なことや事実をいくらたくさん伝えても簡単に忘れられる。
忘れられないストーリーにすることが重要。忠犬ハチ公の話や、iPod上市時のメッセージや行動経済学の視点で選択させるためのストーリーに仕立て上げるなど色んな事例が面白かったです。

Design Thinkingは身近な今まで皆がしてきたプロセスであること、問題はその過程でどんな人でも誰でもクリエイティビティを解き放つことが出来れば、身近にあるヒントに気づけ、イノベーションにもつながりうるものなんだ、と思わせてくれる講演でした。

Written by intervistatokyo

2015/10/30 @  

カテゴリー: 行ってみました