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インタービスタ 上野啓子のブログです

「人類と地球の大問題」丹羽宇一郎著(PHP新書)を読みました

2016-04-17 14.17.22

1970年代後半、大学1年の地学の授業で『成長の限界~ローマクラブ「人類の危機」レポート』について知りました。この本、大学1年生の私にとって、かなり難しく全然ピンと来ていない地球の人口増加と環境についての授業でしたが、この授業は記憶に残っており、なぜかその教科書、「成長の限界」は捨てられず今も私の本棚にあります。
この「人類と地球の大問題」でも「成長の限界」について冒頭で説明しています。警鐘通りにはならなかったが、それでも当時懸念されていた人口増加と環境悪化の問題は今もまったく解決されていないということ。
現実の事態は、72年に刊行された「成長の限界」から40年たってさらに深刻となり、人口は増え、気候変動も進んでいます。
この本では今からさらに50年後の地球に山積する問題(人口増加、温暖化による気候変動、海面水位上昇、気温上昇、食料問題、水不足、エネルギー問題)を数々の事実(データ)でバシバシ我々につきつけています。
蛍光ペンでデータ部分を線引きしながら2回読みましたが、地球で起こっていることはすべてつながっているということ、地球の有限の資源を国レベルの考えではなく地球レベルの視点でみんなで考えて保存していかないと大変なことになるということがよくわかりました。

実際、我々が体験している毎年更新される夏の暑さは異常だと思いますし、空は青く晴れ渡らないし、地球のあちこちで洪水や水害や地震などいろんな自然災害が起こっています。原発の怖さも3.11で知りました。
この本を読んで、これまで感じていた不安がデータで裏付けられ暗澹とした気持ちになりました。
商社マンで中国大使も経験された著者が世界の農場をたくさん見て考えた結果をまとめた本であり、50年後の地球のことを考えて、人類の英知でなんとか課題を乗り越えていってほしいという著者の思いを感じました。

先週起きた熊本での地震。突然家や家族を失ってしまった方々の悲しみはいかばかりかと思います。また今も余震におびえながら避難されている方々の不安や困難が1日でも早く少しでも軽くなることを祈ります。
東日本大震災の時にも、人間はもともと自然の中で色んな危機を乗り越えて生きてきたことを私は忘れてしまっていたと思い起こしたのですが、あらためてまた生かされているということを今いちど忘れないようにしようと思います。

Written by intervistatokyo

2016/04/17 @  

カテゴリー: Books