マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

「技術者のためのマーケティング」~顧客価値の構想と戦略~を読みました

2017-06-11 14.28.51

著者の谷地弘安先生(横浜国立大学大学院教授)は、ある企業の研修を長年監修実施しておられ、数年前にお誘いをうけ、私もその研修プログラムの「価値を探す」リサーチ部分の講師をさせていただいています。
「モノ発想」ではなく「コト発想」でマーケティングすることがいかに大事か、ついつい作り手が陥りがちな「モノ発想」ではなく、顧客の生活現場や顧客自身を深く知ることが大事であることを事例を使って説明しておられます。
第4章「顧客価値を探す」では、上野の著書も参考文献に入れていただいています(感謝)。
谷地先生が書いておられるように、私も普段ユーザーの利用現場に入って観察したり、商品を利用してみて、まずは、リサーチャー自身もユーザー視点に一度たってみる。そうすると問うべきことが浮かんできます。
さらに、先生が書いておられるヒアリングの際の見える化の重要性についても同感です。
私もインタビューの場で対象者の言葉をポストイットなどの付箋紙に見える化しながらすすめることも多い。
デプス・インタビューであれば、語ってくれた言葉を目の前に書き出していく、グル―プ・インタビューであれば、最初に問いを投げかけ、思いつくことを対象者の言葉で思い思いに書き出してもらってから、それらをホワイトボードに貼っていきながらそれをもとに討議する。
会話が他人ごとや抽象論にならない、みんなが語ってくれたことがどんどん見える化される、そしてそれがさらなる刺激となって、また討議が活発になる。写真撮影して保存もでき、とても有意義な討議となる。
何より、クライアントが見ていても、ユーザーが自社の製品やサービスについて普段感じていることが目の前でどんどん言葉(と文字)になって出てくるので説得力もあるように思います。

Written by intervistatokyo

2017/06/11 @  

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