マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

「武器輸出と日本企業」望月衣塑子著を読みました

2017-06-28 11.24.10

菅内閣官房長官の会見で鋭く突っ込んでインタビューしていた人は、東京新聞の女性記者だということを知って、著書を読んでみたくなりました。お子さんも二人いて、頑張っている現役記者でこれだけの情報量を取材し本にまとめるのは大変だったことだろうなと想像しながら読みました。

武器ではなく「防衛装備品」というマジックワードや、「デュアル・ユース(民生技術を軍事でも使う)」という曖昧ワードのもとに、武器開発が日本の大学、企業で行われ、そのための開発費が巨額投入されている事実に驚きます。
デュアル・ユースなんだからという気持ちもあって企業も大学も罪悪感が薄まる。武器輸出三原則が2014年に見直され、輸出容認となってしまってからは、この傾向がますます進んでいるようです。
しみじみ、戦争はなくならないわけだ、なぜならビジネスだから、だから絡んでいる企業も大学も抜けられないほど大きな産業になっているからなのですね。
災害救助ロボットの開発技術であったとしてもそれが軍事に転用されることだってありうるわけです。
要は、科学技術を応用する人間の考え方次第ということですね。日本の大学もアメリカ軍の資金提供を受けて行われるロボット開発大会への学生の参加を認めるべきか、そこで開発された技術が軍事に反映されないのかなど危惧やとまどいも大きいとのこと。
一般市民も「防衛装備品」や「デュアル・ユース」などの仕掛けられた言葉に惑わされず、裏に隠された意図をしっかり読まないとだめなんだと思いました。

Written by intervistatokyo

2017/07/01 @  

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