医療従事者の方々に感謝しつつ年越し

2020年は、コロナ禍で仕事の仕方が大きく変わりました。
オンライン会議が日常的となり、オンラインインタビューも沢山実施しました。
慣れてはきましたが、画面ごしだともどかしいことも多く、アクリル板ごしのリアルインタビューも、それはそれで声が聞こえにくい。ただ、振り返ってみると、この状況もある意味実験だと思えば、楽しんで出来たような気も。
コロナ終息後には、以前のような対面での仕事がより増えるのか、案外戻らないでリモートが便利だねとなるのか。使い分けが進むのか。そういう意味でも実験精神で来年も学んでいきたいです。
とは言え、医療従事者の方々にとっては、想像を絶する大変な1年だったと思いますし、来年も頭が痛いことと思います。あらためて、この1年医療現場で悪戦苦闘し続けて下さった方々に感謝しつつ、年越ししたいと思います。

ターゲットの悩みと社会課題にこたえる製品にするために

先週、ホームユース後のデプスインタビューを行いましたが、熱気を帯びた数々のお話に圧倒されました。
発言録を作ってくださった社内の方までもが、圧倒されて懸命に書き起こしましたとおっしゃっていたくらい、伝わってくるものがありました。
今回は調査会社のリクルーティングではなくwebのとあるプラットフォームで協力してくださる方を応募したルートと、クライアント独自の協力者ルートの2つでした。
対象者のお話を伺っていて”本当にがんばっている”、”なんとかしてあげたい”と感じるような方々ばかりで、やはりインタビューで詳しく聞いてみないことには、日記調査の内容だけではわからないことだらけでした。

今回の製品(&サービス)コンセプトは社会課題の解決につながるものですので、なんとか今回得た定性情報をもとに製品力をブラッシュアップして、ターゲットの悩みを解決できるようなものにしなくてはという気持ちになりました。
まずは明日、デブリーフィングをしっかりとして、インタビューを聞かれた方々全員が感じたことを共有し、プロジェクト責任者の方が迷いなく確信をもって社内でプレゼンし説得できるよう、結論をまとめたいと思います。

今週はホームユーステスト後のデプス・インタビュー

15日から21日までに9名のデプス・インタビューを実施します。
事前に試作品をためしてもらうHUT(ホームユーステスト)後のインタビューです。
日記形式で写真も撮影してもらい、感想も書き残してもらっているので、我々はそれを事前に読みこんでから1人ずつ聞きたい点をおさえておかねばならないので、かなり時間を要します。

今回は、新しい試みでwebからのリクルートではなく、あるサイトから応募をし、お願いした対象者の方々ですので、どんな人達なのか楽しみです。機縁法(リクルーターという人達が探す方法)とWebからクローズドで応募する方法(リサーチパネルから条件に合う人を探す)と今回のようなサイトからオープンに応募する方法と今はいろいろな方法があるので、うまくいけばまた活用したいところです。
レポートは今回は社内でまとめるということですので、我々はインタビューとデブリーフィングに参加し、結果の共有とそこから得られる結論を討議します。

ところでクリスマスと言えば、「くるみ割り人形」ですが(バレエ的には)、19日に東京バレエ団のくるみ割り人形をお誘いを受けて観てきました!子供の頃の発表会での苦い思い出のある「くるみ割り人形」ですが(笑)、とても楽しめました。昨日の公演は、秋山瑛さんがマーシャ、宮川新大さんがくるみ割り王子を踊られました。
2人ともとても良かったです。先日英国ロイヤルバレエ団の「くるみ割り人形」をオンライン配信していましたので、チケットを買って観ましたが、バレエ団によって舞台美術も、衣装も、振り付けも、演出も違うので面白いですね。
東京文化会館には久しぶりに行ったのですが、上野駅の公園口の位置が変わって広くきれいになっており驚きました。
コロナ以降バレエだけでなく舞台関係の方々は、公演が減り、ご苦労されていることと思いますが舞台芸術の灯を絶やさないためにも応援したい気持ちです。オンライン公演もいいけれどライブの公演で得られる刺激は、他では得られません。

デブリーフィングをする意味

このブログを「デブリーフィング」という言葉で検索され辿り着いている方が割とおられるようですので、デブリーフィングの意味を皆さん疑問に感じておられるのかなと思い、あらためて、説明してみます。
今、私はある企業の商品開発のリサーチスキルの向上研修をかねて、OJTで調査案件を毎月お手伝いしていますが、12月に実施するデプス・インタビューの案件でもデブリーフィングを何度か行います。
初日後軽く(フローの流れの調整)と中間段階で1回、そして最終日の後、1時間以上行います。

デブリーフィングの目的は、

1)同じ対象者の話でも、複数の人が聴いていると、立場によって読み取り方や解釈が異なる場合があるので、そのすり合わせをするため。

2)調査目的に沿って、結論を確認するため(レポーティング段階で結論を見つけるのではなく、実査が終了した段階で記憶がフレッシュなうちにある程度の結論の合意を得ておき、それをもとにレポートを作成する方が齟齬がない)。

3)デプスインタビューなど何日かにまたがる場合には、初日後はフローの流れの調整のため、そして中間日には、これまでで聴き足りなかったり、追加して聴く項目がないかどうかを確認するため。最終日以降は、1)と2)のような目的で。

そんなに早く結論って見えているものですか?と聞かれることがありますが、むしろ、最終日に結論が見えていないとまずいのです。調査設計をちゃんとしていれば(調査目的が明確で、聞くべき人に聞いていれば)、おのずと結論が見えているはず。そこであまりに茫漠としたことしか聞けていなかったり、聞くべき人を誤っていたら、それは設計が間違っていたことになります。ですから最初の、調査設計が大事なのです。
最初にきちんと討議して設計しないと迷路に入り込んでしまいますので、そんなことがないよう、調査目的を設定して、調査対象者の条件をしっかり決めましょう。