「誰もが人を動かせる!」森岡毅著(日経BP社)を読みました

2021-01-17 13.57.03

森岡毅氏の著書は、3冊目。どの本でも熱い語り口にグイグイ引き寄せられますが、今回もそうでした。
リーダーシップは先天的なものではなく後天的に身に着けられるスキルであるということをP&Gの研修講師時代、そしてUSJをトップでV字回復させた体験から、解説。リーダーシップとは人を本気でやる気にさせ、弱いところを補いあうようチームを作り、目的のために戦略的に動けるようにすることと説いています。
森岡氏は子供の頃は実はコミュニケーションが苦手だったそうで、社会人となった若い頃の苦い体験を吐露されている「第7章:私自身の悪戦苦闘のリーダーシップ」は読みごたえがあります。どうしても優秀だと自分で全部やってしまい一匹狼になりがちですが、人を活かし、人と一緒にやっていくことの大事さに気づいてからは変わっていかれたようです。
今は、ご自身の会社を創業しクライアント企業のサポートをされていますが、創業メンバーとして頼みこんだのが、質的に消費者を洞察していく能力に秀でた女性のプロダクトマーケターで、彼女をP&Gからご自身の会社に創業時にヘッドハンターしたと紹介しておられます。森岡さんと言えば、定量的&確率思考的に分析し戦略を作成しているイメージですが、それを相互補完し支えている質的分析のプロフェッショナルが社内におられることを他人ごとながら嬉しく感じました。
また森岡氏はP&G勤務時代に海外で子育てもされているため、日本の教育にリーダーシップを育てる教育が欠如していると指摘されています。考えずにおとなしく従うことを優先する教育だったと私も感じていますので、同感です。
新年、ちょっと元気になる本で、コロナ禍でもチャレンジ精神を忘れずいきたいと思います。