「コロナ対策各国リーダーたちの通信簿」(光文社新書)を読んで

2021-02-03 12.02.05
緊急事態宣言が延長されました。自粛の必要性は理解していますし、これからも気をつけるのは当然なのですが、1年前と違うのは、気持ちの問題。友達とは1年以上会っていないし、これ以上どのような具体的な目標に向かって行動をどう変えたらいいのかについて、明確で信頼できるメッセージは政府からは伝わってきていないというのが正直な気持ち。
そんな中、私も仕事をしたことのあるベルギー在住の栗田路子さんが、欧州と米国に居住する7人の日本人女性ジャーナリスト達の目を通してみた現地リーダーたちのコロナ禍のふるまいやスピーチ、そして市民社会のあり方をまとめた本を出版されました。
英国、フランス、ドイツ、ベルギー、スウエーデン、ニュージーランドの各国の対応を読んで、私はリーダー達の人間味あふれるスピーチや誠実な対応に心が動かされました。特にドイツ、ベルギー、ニュージーランドの女性リーダーは、政治家の前に1人の国民としての目線を常に忘れていないので、親近感を感じるのでしょう。
日本との大きな違いを感じます。データに基づいた情報は国民に隠さず公開し、共有するという最も大事な部分がかけているので、どうしても疑心暗鬼になってしまう。透明性がないので、信頼感が国民の側に育たない。また国民には罰金など制裁を与えるのに、国会で平気で嘘をつく人が裁かれないのでは、信頼関係が持てるわけはないのです。
私たち国民も、ちゃんと考えて投票しないと変わっていきません。
今回執筆された7人の女性ジャーナリスト著者の方々は、常日頃、海外に住んでいるからこそ見えている文化の違いや政府のふるまいの日本との差を色んな場面で感じてこられたことがよくわかり、とても参考になりました。