コンセプトの重要性

今週火曜日は、半日ワークショップです。商品開発のワークショップなので、コンセプトを作る意義をあらためて考えています。私はリサーチャーとして様々な企業の製品コンセプトについて消費者の意見を聴取してきていますが、コンセプトは、組織で多くの人が製品開発に関わるからこそとても大事なものと感じています。

コンセプトがなぜ大事なのかということをあらためて考えてみると、

1)上市前のフェーズでは、消費者のインサイトを探り、消費者が潜在的に求めているであろうニーズを盛り込んで製品化できるようにコンセプトを作ります。企業側の論理(作れるから作る)だけでなく、そこに消費者の視点(こんなものがあれば助かる、うれしい)が入ることで、より使う人の気持ちに響く&届く製品になります。

2)試作品を作った上でホームユーステストやユーザーテストをしてコンセプト通りにターゲットの人達が感じてくれるかどうかもチェックしますが、そうすることでコンセプトと合致していない(つまりターゲットの思いにこたえていない)製品スペックを微調整し、完成させることができます。

3)パッケージについても同様です。パッケージのデザインにおいて、コンセプトの要素(インサイト、オケージョンやベネフィット)を店頭で瞬時にバシッと伝える(感じてもらえる)ものを作れるようにデザイナーにオリエンテーションしなくてはなりません。

4)製品を認知してもらうためのプロモーションや広告の制作においてもクリエイティブの人にオリエンするために必要です。このように製品化のいろんな場面で社内だけではなく社外の人にも製品の価値を正しくわかってもらい、その製品の立ち位置とメッセージがぶれないようにするために大事です。

5)上市後には、製品が市場に受け入れられ定着したとしても、市場環境は変わってきますのでその都度コンセプトに戻りながら、何を強化していくべきかを考える指針となるため重要です。製品のリニューアルや新アイテムを投入していく際にも、コンセプトから大きく外れないようにしていくことが大事です。そうしないと新規ユーザーが獲得できても、ファンの人達が離れてしまいかねないからです。