アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト2020 Bプロ

バレエ公演をオーチャードホールで観てきました。セルゲイ・ポルーニンを一度観てみたかったのでBプロで。
行ってみると、アリーナ・コジョカルが来日直前のリハーサルの怪我で負担の大きな作品に出られなくなったとのことで、演目4つが変更となり、出演者も変わっていました。

私としては、ハンブルクバレエ団のプリンシパル、菅井円加さんが代わりに出演されたので、わお~!
菅井円加さん、コンテンポラリーの「ヴァスラフ」も良かったですが、クラシックの「海賊」もバッチリ踊られてさすがです。お相手のキム・キミンもキレッキレでした。
円加さん、直前に出演が決まって遠くから飛んできて疲れておられるでしょうに、やぱりプロですね。
ダンサーは常にこういった急な要請にもこたえる準備をしていなくてはならないのですから大変です。

同じく、急きょ出演が決まったシュツットガルトバレエ団のプリンシパル、エリサ・バデネスも、フリーデマン・フォーゲルと踊った「モノ・リサ」が素晴らしかった!
エディット・ピアフの歌声で踊る「エディット」世界初演も、ナンシー・オスバルデストンがピアフの雰囲気出していて良かった。
「ABC」も去年初演の作品だそうですが、面白い!アルファベット順にバレエにまつわる動きが連続して登場、ユーモアあふれる繋がりで思わず笑ってしまうんです。
そして最後のセルゲイ・ポルーニンとアリーナ・コジョカルの「マルグリットとアルマン」。
アリーナ・コジョカルは、大丈夫なのかな~と最初心配しながら観ていましたが、後半は気になりませんでした。
セルゲイ・ポルーニンはやはり素晴らしかった。彼の演技と雰囲気に感動!

バレエ・アム・ライン「白鳥の湖」へ(オーチャードホール)

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ドイツのカンパニーの初来日公演。演目はクラシックの「白鳥の湖」ですが、振り付けはコンテンポラリー、という組み合わせにわくわくしながら、オーチャードホールへ。

音楽はチャイコフスキーなのに、踊りがコンテンポラリーなので、最初その世界に入っていくのに少しだけ戸惑いもありましたが、みていくうちにダンサーたちの動きが心地よくなってきて、1週間の仕事のストレスが”ぶっ飛び”ました。
音をとるのが難しそうだし、振り付けもクラシックバレエの動きにはない足さばきなどがあるから、大変そう。
男性が男性をリフトしたり、音楽のない「無」の時間があって、そこでの演技も求められたリ、色んな意味で意外性に富んだ場面が多くて楽しかったですね。ダンサーたちの体格もがっしりしていて、多国籍で、年齢もたぶん幅広い感じ。自由度が高くて、革新的なカンパニーだと思いました。

ダンスマガジン6月号にこの公演の記事がありました。
芸術監督のマーティン・シュレップファー氏(2009年よりカンパニー就任、2020年よりマニュエル・ルグリの後任としてウイーン国立バレエ団芸術監督就任が決まっている)が、白鳥の湖のオリジナルの台本をもとに作品を作ったそうです。オリジナル版ではオデットのおじいさんなども出てくるんですよね。オデットの義母とその側近のような役もあって、理解が少し難しかったけれど、十分楽しめました。

吉田都さん引退公演”Last Dance”(新国立劇場オペラパレスにて)

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来年9月から新国立劇場、舞踏部門の芸術監督の就任が決まっている吉田都さん。
現役バレリーナとしての引退記念の公演(私は8日の公演へ)。
英国ロイヤルバレエ団プリンシパルとして長年舞台にたたれ、その後も活躍されてきた吉田さんが、今日で引退、これが最後の舞台という時どんな気持ちで踊っておられるのか、その気持ちは想像もできませんが、一つ一つの踊りを眼に焼き付けました。
吉田都さんにとって思い出深い11の作品を、ご自身や後輩たちが踊るプログラム。
新国立劇場バレエ団からは小野絢子さん、福岡雄大さん、米澤唯さん、東京バレエ団からは秋元康臣さん、英国ロイヤル・バレエ団からはフェデリコ・ボネッリ、平野亮一さんなどなど、皆が吉田都さんの引退を惜しみつつ、今後の監督としてのご活躍を期待する皆の温かい思いのこもった舞台でした。
吉田さんの笑顔から、今日も踊ることが心からの喜びだということが伝わってきます。
最後の「ミラー・ウオーカーズ」の踊りを終え、舞台あいさつに何度も何度も出てこられる都さんをスタンディング・オベーションでみんなが喝采。今までありがとうと、これからも頑張ってくださいの拍手は鳴りやみませんでした。

英国ロイヤル・バレエ団「ドン・キホーテ」へ

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昨夜も上野で美術館&谷中の古民家で友人2人としみじみ食事をし、いい時間を過ごしましたが、今日もいざ上野へ。
今日は、英国ロイヤル・バレエ団のドン・キホーテを見に、マチネの公演に行ってきました!
英国ロイヤル・バレエのドン・キホーテは、第一幕からもうすぐに入りこめました。演劇的要素がわかりやすい。
キトリ役は、3週間前ぐらいに代役が決まったマヤラ・マグリ。去年ファースト・ソリストになったばかりの彼女ですが、堂々としており、見事でした。きっといずれプリンシパルに昇進しますね。伸びやかでバランスも安定していて、スピード感にもあふれていてキトリ役にぴったりでした。
第二幕も舞台美術がさすが英国ロイヤル・バレエ、とっても美しくて、特に花の背景がきれいだった。
そしてキトリとバジルのパートナリングも素晴らしく、観客の拍手がどんどん強く熱狂していきました。
第二幕後の休憩でばったりお友達に会い、あ~だこ~だとバレエ談義をしてからいよいよ第三幕に突入。
三幕のキトリとバジルのパ・ド・ドゥは、ローザンヌ国際バレエコンクールでも多く踊られているので、見ごたえあり。フィナーレのキトリのピルエットも完璧でした。日本人ファーストソリストでキトリの友人役の金子扶生さんも素敵でした。また観たい演目ですドン・キホーテ。
バレエ団によって、振り付け、演出、舞台美術、踊る人によって毎回違うから舞台は面白いんですよね~。

スペイン国立バレエ団創立40周年記念公演Aプロへ

 

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夜、お友達に誘っていただいて上野文化会館にて、Aプログラムを観てきました~。

スペインと言えばフラメンコをイメージしますが、このバレエ団の芸術監督アントニオ・ナハーロ氏の振り付けと演出は、クラシックバレエとフラメンコとコンテンポラリーダンスと色んな舞踏が融合したエンターテイメント性の高いパフォーマンスでした!
舞台美術も、ものすごく現代的で芸術的で驚きました、布を使っての照明も凝っているし、衣装も現代的でおしゃれ!
伝統と革新がうまいことまじりあったダンスパフォーマンスだと思いました。
カスタネットを両手で細かく叩きながら(ビブラートみたいに)踊るって難しそうなのに、見事。

「マントンのソレア」では豪華な絹の大判のショールを最初ふわっと広げて登場してきたとき、ぐ~っと心をつかまれてしまいました。マントン=ショールをうまく使った踊りで、宙に広げたり、身体に巻き付けて踊るんです(写真左)
「サラサーテのサパテアード」では、バイオリンの演奏がついていけない位ハイスピードで床を鳴らしつつも、上半身微動だにしないタップの足さばきが素晴らしかった。
最後の「アレント」は群舞で踊る男女が、みんなスタイリッシュで格好良くて、なんていうのでしょうか、揃っているんだけれど、一人ひとり違うことが魅力的。ここでも群舞のカスタネットの響きで私もどんどん高揚してきました。
そして私が一番ステキだな~と思ったのは、最後にブランコから降りてきたインマクラ―ダ・サロモンさん。
なんて美しい上半身。手が肩からというよりは身体の中心から出てきているようなしなやかな手の動きでしかもエネルギッシュ。
普段のバレエの観客ともまた違う雰囲気の、おそらくフラメンコ関係の人達、スペインつながりの人達、そしてナハーロ監督がフィギュアの振付けもしているので、もしかするとスケートファンもいたかもしれませんね、そんな人達で会場は満席でした。
最後にパンフレットの作りもとってもおしゃれで、かつ見やすい。
一人ひとりのダンサーのプロフィール写真では思い思いのポーズをとっており、楽しいパンフです。

第15回世界バレエフェスティバル Bプロへ

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今回はAプロに続き、Bプロにも行ってきました!
Aプロに出演していたアーティストペアがBプロでは違う作品を踊るので、同じペアでもこんなに作品によって印象が違うのか、とあらためて感じました。今回もオペラグラスで、しっかり足元のポワントの紐の結び方をみたり、トウシューズ自体の違いをみたりしていましたが、人によって(あるいは作品によって)素材や色やゴムをつける位置や結び方も全く違うんですね。
どの作品も、どのペアも良かったけれど、第一部の「ムニエコス(人形)」のヴィエングセイ・ヴァルデスとダニエル・カマルゴは、人形の動きが難しいのに自然で、人形たちの思いにもぐっと来ました。
第二部ではアシュレイ・ボーダーとレオニード・サラファーノフの「白鳥の湖より第3幕のパ・ド・ドゥ」。アシュレイ・ボーダーがもう圧倒的な安定感(って素人の私がいうのもなんですが)。
第三部のアリーナ・コジョカルや、サラ・ラムもさすがです。
最後の第四部、「じゃじゃ馬馴らし」のエリサ・パデネス、ユーモラスで勝気なキャラクターが楽しかった。
「アダージェット」のマリア・アイシュヴァルトとアレクサンドル・リアブコもステキだった。
そしてアレッサンドラ・フェリとマルセロ・ゴメスの「オネーギン第3幕のパ・ド・ドゥ」は、アレッサンドラ・フェリの演技と技巧はもう年齢を重ねた賜物という感じ。最後の叫びの表情が迫力満点。
そしてトリの最後のダニール・シムキンとマリア・コチェトコワの「ドン・キホーテ」!
ダニール・シムキンの気合の入ったキレッキレのジャンプやぶれないピルエットが会場を興奮の渦に。これぞバレエフェスティバルの盛り上がり。4時間超えの鑑賞でしたが、とっても充実していました。あ~~、楽しかった!

第15回世界バレエフェスティバルへ

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3年に一度の世界バレエフェスティバル、私は今回で3回めの鑑賞です。今日はAプロ初日。
ものすご~く楽しみにしていました!
クラシックとコンテンポラリーの演目が程よく組み合わされたプログラムで、次々に繰り出される世界のトップクラスの華麗でタフな踊りにもう圧倒されどおしでした。
4時間15分(休憩は3回)も苦にならず、存分に堪能致しました(冷房がかなり強かったのでクロークでひざ掛けをかりましたが、途中から興奮して暑くなり問題なし)。ずっとオペラグラスで足や表情や背中や腕の動きをみたりして、忙しいのなんの。当たり前ですが、どなたもさすがの一言。鍛錬の美ですね。
個人的にはオーレリー・デュポンとダニエル・プロイエットの「・・・アンド・キャロライン」、エリザベット・ロスの「ルナ」、アレッサンドラ・フェリとマルセロゴメスの「アフター・ザ・レイン」をみていると女性陣、もう年齢なんて関係ない、ずっと踊っていられそうと思いました。
特にエリザベット・ロスの「ルナ」はしなやかで強くて輝いていました。
アシュレイ・ボーダーとレオニード・サラファーノフの「タランティラ」もパワフルで楽しかったし、最後のミリアム・ウルド=ブラ―ムとマチアスエイマンの「ドン・キホーテ」は、やはり大盛り上がり。
ヤーナ・サレンコの「瀕死の白鳥」も良かったけれど、やっぱり「瀕死の白鳥」は私の中ではウリヤーナ・ロパートキナの瀕死の白鳥が一番です(第14回の世界バレエフェスティバルで観てもう一生忘れません)。
そういえば第12回の世界バレエではシルヴィ・ギエムも出演していたなんて、と時の流れを感じながら帰路につきました。

「白鳥の湖」(東京バレエ団)を観てきました

姪と行く予定でしたが、姪の仕事が入ってしまったので、「白鳥の湖」が大好きという友人につきあってもらって観てきました。

2016年にも東京バレエ団の上野水香さんの「白鳥の湖」は観ていまして、昨日は、川島麻実子さんのオデット/オディール。「白鳥の湖ブルメイステル版」は、演劇性が強く、最後の4幕の終わり方がとてもドラマチック。
音楽と舞台美術と踊りとが一体になって、ダイナミックなエンディングでした。
男性では道化役の池本祥真さんが軽やかでジャンプ高くて、回転の軸もぶれていなくて素晴らしかった!
川島麻実子さんはじめバレリーナたちの足や腕や背中を見るにつけ毎回思いますが、日々の厳しい鍛錬によってこのような動きが出来ていて、そのうえでこの舞台が作れていると思うので、すごいです。

今週は、グループインタビューもあり、また一層暑い日々のようですが、サッカーWC決勝トーナメントも観ながら(気にしつつ)(笑)体調整えていこうと思います。しかし、ほんとに暑い・・・。

Le Grand Gala 2018@シアターオーブへ

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パリ・オペラ座バレエ団のトップダンサーによるガラ公演。
オペラ座の若手、ユーゴ・マルシャンは応援したいエトワールの1人です。昨年3月の日本公演終了後その場でエトワールに任命されたときの感動は忘れられません。オニール八菜も若手で有望なプルミエール・ダンスーズ。
「ヴェーゼンドンク歌曲集」では、ジェルマン・ルーヴエ、ユーゴ・マルシャンとオニール八菜の3人が超シンプルな衣装で踊ります。ダンスというよりも体がそこで動いているという生生しさを感じました。
ユーゴ・マルシャンのダイナミックで大きな動き、光っていました。オニール八菜さん、身体の線がきれいですね~。そしてトウシューズの紐、なんであんなにきれいに結び目を感じさせずまとめられるのでしょうか、そんなことまでもついついオペラグラスでみてしまいました。
「トリスタンとイゾルデ」では、若手に対してベテランのエトワール2人も素晴らしかった。
若手3人より10歳も年上なんですね、円熟というよりも経験による芸術性の高さを感じます。
マチュー・ガニオとドロテ・ジルベールの妖艶で官能的な動きはとにかく美しかったです。
2人の揺れ動く感情をイーチン・インがデザインしたまとわりつくような薄布の衣装とマンチーニの振り付けで見事に伝えていた気がします。

モーリス・ベジャール・バレエ団 2017年日本公演へ

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東京文化会館にてBプログラムのマチネ公演を観に行ってきました。
ベジャール氏が亡くなってからもう10年になるんですね。
今日は、ベジャール氏が振り付けた作品「ピアフ」と「ボレロ」、そしてバレエ団の現在の監督ジル・ロマン氏が振り付けによる作品「兄弟」と「アニマ・ブルース」の4作品の公演でした。
私は「兄弟」を楽しみにしていました。美空ひばりの「ラヴィアン・ローズ」や吉田兄弟の三味線の曲も使われるということとメインで踊る那須野圭右さんと大貫真幹さんがホントに兄弟のようにいつも一緒にいるところから作品ができたと記者発表の記事で読んでいたので。でもジル・ロマン氏の考える兄弟は、血縁としての兄弟というよりももっと広くいろんな意味が混じっている気がしました。
「アニマ・ブルース」という作品からも男女という単純な区別だけではなく複雑に両面あって交錯しているような印象を受けました。こちらもかなり難解でしたが、ダンサーのしなやかで軽やかな動きにただただ感動。
クラシックバレエの場合には、すべての動き(パ)には名前があるのですが、コンテンポラリーの場合もあるのか、どうやって覚えるのか、などなど疑問がたくさんわいてきました。
「ピアフ」は、エディット・ピアフへのオマージュで、男性だけの踊りが壮観でした。でもフランス語がわかればもっと感情移入できたでしょうか。
「ボレロ」は、、、私にとっては、ライブで観た中ではシルヴィ・ギエムのものすごくパワフルなボレロが一番で(男性では映画やDVDで観たジョルジュ・ドンのボレロが一番)、どうしても比べてしまうので、、、印象が違いました。
帰りには、黄金色になったイチョウの木々を見ながら上野公園を少し歩いて帰りました。
通りがかった上野の森美術館では「怖い絵」展がなんと2時間待ちで長蛇の列。そ、そんなに並ぶなんて、大人気ですね。私も本は買いましたが、行けていませ~ん。