マーケティング Diary

インタービスタ 上野啓子のブログです

Archive for the ‘バレエ’ Category

映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン」を観ました@ル・シネマ

ヌレエフの再来ともいわれていた天才ダンサーのドキュメンタリー。
19歳で英国ロイヤルバレエ団の史上最年少男性プリンシパルになったにも関わらず、人気絶頂の2年後に突如引退してしまった彼の人生を描いている。
父も祖母も自分の才能のため学費を工面するために海外に働きに出掛けバラバラになってしまったこと、そして両親の離婚、家族が大好きだったにも関わらず自分のために・・という思い、その後その気持ちを封じ込めて苦悩と戦っていた彼。
このドキュメンタリー映画で人生を振り返り、そしてYou Tubeでダンサーとしての引退を決意して踊ったTake Me to Churchのダンスを公開したことで(このダンスすごいです!)彼自身、自分の内面から逃げずに直視して、封じこめていた苦しみを克服することが出来たのが何より良かったと思う。
このYou Tubeで公開されたダンスには世界中から多くの反響があり、その後色んな人に支えられ、今後も踊ることを辞めず再出発する決意ができて、ダンスファンとしても嬉しい!
才能があればこその苦労。才能を授かった人にしか計り知れないものなのでしょう。
彼のロイヤル時代からの友人や、ロイヤルを辞めてから出会った人達、みんなに支えられてまたこれからも踊ってほしいなあと思います。
命をむき出しにして、苦悩する姿をさらけ出したような強い踊りは、人間の弱さと強さを同時に表していて、感動します。

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2017/07/29 at  

カテゴリー: バレエ, 行ってみました

「パリオペラ座」&「英国ロイヤル」バレエ・スプリーム公演へ

文京シビックホールにて、Aプログラムの初日を観てきました。
両バレエ団のトップダンサーが集まって踊るガラ公演ですので、とても楽しみでした。
サラ・ラムが1か月前にケガのために出られないことが発表されており、一部プログラムに変更がありました。
バレエ公演では、こういう出演変更が稀なことではないので、ダンサーは常にどんな役がまわってくるかわからないと考えて、どんな役でも短期間でも踊れるようにしておくのでしょうね、すごいなと思います。
そういう時こそ、抜擢でチャンスにもなるわけですから。

今回、私はオペラ座のオニール・八菜の踊りを初めて見ました。手足が長くてエレガントで、今まさに、ぐんぐん上昇している勢いを感じました、その意味では、最近エトワールになったばかりのユーゴ・マルシャンもそう。
二人が踊った「エスメラルダ」のパ・ド・ドゥでは、華のある二人のピタッと決める体幹の強さ、軸の強さにほれぼれとしてしまいました。どんだけ練習すれば、あの身体になれるんでしょうか・・・。

英国ロイヤルのスティーヴン・マックレーのタップにバレエを取り入れたような「アイ・ガット・リズム」、回転を取り入れた高速タップに会場が湧きました。ジゼル2幕のパ・ド・ドゥを踊った高田茜さんも良かったです。
第3幕の「ドン・キホーテ」のディヴェルティスマンでは、マルセリーノ・サンベがさりげなく決めていました。

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2017/07/26 at  

カテゴリー: バレエ

イングリッシュ・ナショナル・バレエ「海賊」公演でのサプライズ

2017-07-14 18.05.28

先週からの心配ごとが一つ、それが無事うまくいったことと、仕事でもやっと一つ案件がスタートできたので、前日まで行けるかどうか決めかねていたのですが、なんとかイングリッシュ・ナショナルバレエ団の公演に行けました!
2幕で、ものすごい跳躍力でエネルギーの塊を炸裂させる踊りを見せたアリ役のセザール・コラレスさんがとにかく印象的でした。ギュルラーナ役のローレッタ・サマースケールズさんもすごかった。
もちろん芸術監督&メドーラ役のタマラ・ロホさんは安定した踊りで風格を漂わせていました。
監督しながら踊るってほんとすごいです。日本人の金原里奈さんも精緻な技術で繊細な踊りでした。

で、拍手喝采でカーテンコールも終わった後、タマラ・ロホ監督がドレスに着替えて登場。
「えっ、何、何?もしかして、もしかして誰かの昇進??」と思ったら、セザール・コラレスさんのファーストソリストからプリンシパルへの昇格の発表でした!!
文句なしの素晴らしいパフォーマンス直後の発表だけに会場はあふれんばかりの大喝采!みんな立ち上がって、おめでとう~~!と祝福の嵐でした。日本での発表という粋な計らいに会場のファンも大喜び。
私は3月にみたParisOPERA座のユーゴ・マルシャンのエトワール任命の発表のサプライズ体験に続いて2回目。
この幸運に今週の暑さによる脱力感と疲れも吹っ飛び、舞台という一期一会の芸術の醍醐味を味わった夜でした。

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2017/07/14 at  

カテゴリー: バレエ

フィンランド国立バレエ団公演@オーチャードホール

2017-04-29 16.21.372017-04-25 15.25.06

今週、調査レポートを完了。無事に納品しほっとしたところでフィンランド国立バレエ団の公演に行きました。

最後のカーテンコールは、撮影がOKでした(写真右)。
第一部の、「白鳥の湖」三幕のグラン・パ・ド・ドゥや、「ドン・キホーテ」のグラン・パ・ド・ドゥももちろん良かったけれど、初めてみるフィンランド国立バレエ団の大事なレパートリーの一つだという「トゥオネラの白鳥」と「バレエ『悲愴』より」というコンテンポラリーがとても良かった。
第二部の「楽しいムーミン一家」は、ムーミンたちの着ぐるみの足元がちゃんとトウシューズになっていて踊っていました!また、ミイの動きが愛らしく、舞台全体をいきいきとした印象にしていていました。
そしてムーミンバレエのオリジナル・キャラクター、ルビー役の日本人ソリスト、松根花子さんが特に素晴らしかったです。元Kバレエにおられた方だったんですね~。ケネス・グレーヴ芸術監督もしっかり1階席で観ておられました。

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2017/04/29 at  

カテゴリー: バレエ

ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡~最後のクラシック・ガラ~を観ました

2017-03-20 16.57.07

3連休の最終日の今日は、友達に誘ってもらって妹と東京文化会館でニーナ・アナニアシヴィリのバレエ公演へ。
ジョージア(グルジア)国立バレエ団の芸術監督である彼女は、今年で54歳なんて、びっくり。
とってもそんな風には見えません。
人柄が伝わってくるような、長年のファンの熱い思いと、ファンへの彼女の熱い思いが行きかう、あったかい公演でした。芸術監督をし若手を育てながら、自身も踊り続けるのは大変そうですが、ジョージア国立バレエ団の若手も素晴らしいパフォーマンスでした(「タイス」「小さな死」が印象的でした)。
ドン・キホーテのキトリを踊るニーナ・アナニアシヴィリは、愛らしく、今日で彼女のキトリも見納めなんだと思うと、これまで何回も何回も公演してきた自身の十八番の演目を踊り納めるダンサーの気持ちを想像して、胸が熱くなりました。
そしてドン・キホーテでは、マルセロ・ゴメスに加えて総勢5人のバジルの踊りも楽しかった!
また、最後のアンコールにも感激しました。

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2017/03/20 at  

カテゴリー: バレエ

パリ・オペラ座バレエ団日本公演「ラ・シルフィード」でのサプライズ

2017-03-03 18.01.58

昨夜、東京文化会館に行って参りました。初めての「ラ・シルフィード」です。
実は、昨夜はマチュー・ガニオがジェイムス役だったので、それが観たかったのですが、残念ながらケガで来日ならず。最初はが~んと落胆したのですが、しかし、ここは次の世代も応援しなくてはと気持ちを切り替え、代わりを務めたプルミエ・ダンスールのユーゴ・マルシャンのことを知らなかったのでネットで調べてから行きました。

開演前、席につくと、なんと昨年パリオペラ座の芸術監督になったオーレリ―・デュポンさんが開演直前に客席に来られているのが見えました。
え~すごい!やはり客席からみてチェックするんだ~とそこでいきなり私のテンションがあがりました。
体型もまったく変わらずの美しいデュポンさんが姿勢もよく真っすぐなまなざしで舞台を見ておられました。隣におられたのは、メートル・ド・バレエの方なのか。。。何やら二人でちょこちょこ耳もとで話ながら1幕も2幕もしっかりと観ておられました。
で、ユーゴ・マルシャン。急な代役でしかも大役だから、ものすごくドキドキしていたことと思いますが、立派に大役を果たしておられ、すらっと長い足でのバッチュが美しく、ジャンプも軽やかでした。
アマンディーヌ・アルビッソンが演じたシルフィード(森の妖精)も、素晴らしかったです。異界の存在感が出ていて、軽やかに浮遊しながらジェイムスを惑わしていく踊り。見えているのに見えていないような、魂がないのに想いがあるような、不思議な存在感を醸し出していました。

そして、終演後、驚くサプライズが!なんとオーレリ―・デュポン新監督が舞台挨拶をした後に、「ユーゴ・マルシャンをエトワールに任命します」とその場でアナウンスしたのです。http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/33.html

海外ではあまり行わない舞台直後の就任(昇格)のアナウンスを東京で(初めて)!しかも今日この場で!と観客はもう皆、大興奮。お祝いの拍手がずっとずっと続きました。それにユーゴ・マルシャンさんも満面の笑顔でこたえていました。デュポン監督も魅せますね~、ほんと素敵なサプライズに感謝でした!!

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2017/03/04 at  

カテゴリー: バレエ, 行ってみました

小野絢子さんのジュリエット@新国立劇場

2016-11-04 16.12.37

新国立劇場(初台)にて小野絢子さんがジュリエット役の「ロメオ&ジュリエット」を観てきました。

9月に、小野さんがロメオ&ジュリエットの魅力を語るトークショーを聞きに行ってからぜひ観たいと思っていましたが、観れて本当に良かったです。
小野さんのジュリエット、ほんとに素晴らしかった!はまり役だと思いました。
第3幕のベッドで座るだけの振り付けシーンについてはトークショーでも話されていましたが、小野さんの表情から悲しみ、悩み、そして決意するまでの気持ちの変化が見事に出ていました。もうそこでぐっときてしまいまして、そこから第3幕終盤までいっきに進みました。

バルコニーのシーン(第1幕)の音楽モチーフが何度も出てきて二人の切ない思いが観客にもどんどん増幅して伝わってきた第3幕の二人のパ・ド・ドゥはそれはそれは切なく美しく見事でした。プロコフィエフの音楽にまたまた魅了されました。

最後にジュリエットが行き違いでロメオの死を知り、驚愕し悲しみ、そして短剣で自らの胸を刺し満身の思いをこめて手を伸ばしてロメオにさわろうとする。そのシーンは、小野さんの魂こめた迫真の演技が演技とはまったく感じられないくらい自然で純粋できれいでした。

私が行った日には、学校の授業の一環としてなのか、高校生男女が会場にたくさん観にきていて、もしかしたら人生最初のバレエ鑑賞の人も多くいたはずですが、それが小野さんのジュリエットってそれはそれは贅沢だわ~と思いました。最初はわさわさしていた高校生たちが、どんどんひき込まれているのが幕を追うごとにわかって、私もうれしくなりました。

Written by intervistatokyo

2016/11/04 at  

カテゴリー: バレエ