「売れるパッケージデザイン」小川 亮著(日経BP)を読みました

2021-10-02 19.36.52

10月に実施する研修でパッケージ調査のことも少しお話することもあって、私の体験だけではなく、理論的な背景も知っておきたかったので、この本をKindle版で読みました。とてもわかりすく具体的で、メーカーの方がデザイナーにオリエンする時に何を用意し、どう説明して巻き込んでいくかまで説明されていました。

そもそもパッケージがマーケティングにおいてどのような役割を果たすべきなのか、またパッケージ調査を実施する場合には、何に気をつけたらいいのか、コンセプトの合致や評価軸についても体系的にわかります。

やっと緊急事態宣言が解除して、2年近く会っていなかった女友達とテラス席であ~だこ~だとおしゃべりしながら会食出来たのが嬉しかったです。やっぱり会って話せるのが一番ですね。この秋は、少しずつご無沙汰している友達とも再会したいところです。もちろん気をつけながら、ね。

緊急事態宣言下でのGW

GWもあと1日。色々な用事(出産のお祝い購入、誕生日プレゼント購入など)を済ませて、オンラインでピラティスレッスンやゴルフの練習をしたりしていたら、あちこち筋肉痛になって、あっという間にGWは終わりそうです。
友人からのお薦めで電子書籍で購入していたカズオ・イシグロ著「クララとお日さま」も読めました。主人公クララの純粋な優しさ、そして任務を遂げた時の寂しさが切ないですが、美しいです。お日さまがとても身近な存在なので、クララの気持ちに寄り添えてしまうのも巧みな構成です。遺伝子操作や、環境破壊などを暗示する記述もあって、人間の愚かなふるまいにも警鐘をならしています。著者の別の作品(「日の名残り」と「私を離さないで」は読了しているのでそれ以外)も読みたくなりました。
また吉田都監督率いる新国立劇場バレエ団の「コッペリア」がGW中、全公演無料ライブ配信されていますので、それも楽しんでいます。各日違う配役で観られますので、贅沢ですね~。遠い席だと見づらい表情なども大きく映してくれているので、コロナ禍では、ライブ配信もいいですね。

GWが終わると12日には、第二回目の研修が待っていますので、その準備をします。その週末(インタビュー対象者がフルタイムワーカーなので週末に実施)には、別調査案件でオンラインでのグループ・インタビューも待っていますので、インタビュー・フローを完成させなくてはなりません。すぐにバタバタしますので、今のうちにゆっくりしたいと思います。

「コロナ対策各国リーダーたちの通信簿」(光文社新書)を読んで

2021-02-03 12.02.05
緊急事態宣言が延長されました。自粛の必要性は理解していますし、これからも気をつけるのは当然なのですが、1年前と違うのは、気持ちの問題。友達とは1年以上会っていないし、これ以上どのような具体的な目標に向かって行動をどう変えたらいいのかについて、明確で信頼できるメッセージは政府からは伝わってきていないというのが正直な気持ち。
そんな中、私も仕事をしたことのあるベルギー在住の栗田路子さんが、欧州と米国に居住する7人の日本人女性ジャーナリスト達の目を通してみた現地リーダーたちのコロナ禍のふるまいやスピーチ、そして市民社会のあり方をまとめた本を出版されました。
英国、フランス、ドイツ、ベルギー、スウエーデン、ニュージーランドの各国の対応を読んで、私はリーダー達の人間味あふれるスピーチや誠実な対応に心が動かされました。特にドイツ、ベルギー、ニュージーランドの女性リーダーは、政治家の前に1人の国民としての目線を常に忘れていないので、親近感を感じるのでしょう。
日本との大きな違いを感じます。データに基づいた情報は国民に隠さず公開し、共有するという最も大事な部分がかけているので、どうしても疑心暗鬼になってしまう。透明性がないので、信頼感が国民の側に育たない。また国民には罰金など制裁を与えるのに、国会で平気で嘘をつく人が裁かれないのでは、信頼関係が持てるわけはないのです。
私たち国民も、ちゃんと考えて投票しないと変わっていきません。
今回執筆された7人の女性ジャーナリスト著者の方々は、常日頃、海外に住んでいるからこそ見えている文化の違いや政府のふるまいの日本との差を色んな場面で感じてこられたことがよくわかり、とても参考になりました。

「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る(プレジデント社)

2021-01-19 14.14.01

台湾のコロナ感染対策において、デジタル担当であるオードリー・タンさんがどんな風にITツールを使って感染対策を成功に導いたのかに興味があり、この本を買いました。
私はITやアプリによって国や企業が情報を把握することに対して割と懐疑的な方ですが、渡す相手との信頼関係があれば、ITの果たす力が全く違ってくるということがわかります。
政府や行政が何を何のために行っているのか、データをすべて開示してくれるならば、国民との信頼関係も構築できて、情報も提供したくなるのでしょうね。
オードリー・タンさんのIT活用の根底にある考え方にはインクルーシブ(包括的でマイノリティや弱者を置き去りにしない)であり、色んな人の意見を傾聴して解決してあげようとするあたたかい気持ちがしっかりとあるように思います。デジタル担当責任者がこんな人だったら、全然違うなあと思いました。

さらに、台湾では、民主主義を国民一人一人の責任で前進させようとしています。国民一人一人が社会のためだと思ったら行動を起こしたり、意見を前向きに伝える気質が台湾の人にはあって、「鶏婆」(自分に直接関係することでなくても良い意味でおせっかいになって意見を行ったり行動を起こす)という言葉もあるそうです。
見てみないフリするとか、ネットで匿名でひどい悪態をつくだけというような行動は、いい世の中にするための貢献には全くなりません。住み心地の良い国は、ひとりひとりが投票し、意見を行って行動を起こすという気構えがないとダメなのだと痛感しました。

「誰もが人を動かせる!」森岡毅著(日経BP社)を読みました

2021-01-17 13.57.03

森岡毅氏の著書は、3冊目。どの本でも熱い語り口にグイグイ引き寄せられますが、今回もそうでした。
リーダーシップは先天的なものではなく後天的に身に着けられるスキルであるということをP&Gの研修講師時代、そしてUSJをトップでV字回復させた体験から、解説。リーダーシップとは人を本気でやる気にさせ、弱いところを補いあうようチームを作り、目的のために戦略的に動けるようにすることと説いています。
森岡氏は子供の頃は実はコミュニケーションが苦手だったそうで、社会人となった若い頃の苦い体験を吐露されている「第7章:私自身の悪戦苦闘のリーダーシップ」は読みごたえがあります。どうしても優秀だと自分で全部やってしまい一匹狼になりがちですが、人を活かし、人と一緒にやっていくことの大事さに気づいてからは変わっていかれたようです。
今は、ご自身の会社を創業しクライアント企業のサポートをされていますが、創業メンバーとして頼みこんだのが、質的に消費者を洞察していく能力に秀でた女性のプロダクトマーケターで、彼女をP&Gからご自身の会社に創業時にヘッドハンターしたと紹介しておられます。森岡さんと言えば、定量的&確率思考的に分析し戦略を作成しているイメージですが、それを相互補完し支えている質的分析のプロフェッショナルが社内におられることを他人ごとながら嬉しく感じました。
また森岡氏はP&G勤務時代に海外で子育てもされているため、日本の教育にリーダーシップを育てる教育が欠如していると指摘されています。考えずにおとなしく従うことを優先する教育だったと私も感じていますので、同感です。
新年、ちょっと元気になる本で、コロナ禍でもチャレンジ精神を忘れずいきたいと思います。

「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン著(新潮新書)を読みました

2021-01-11 09.41.24
先週は、1月~2月のweb調査やインタビュー調査の件でオンラインでの打ち合わせをいくつかしました。東京は、2回目の非常事態宣言が発動。医療関係者の人達のためにも感染を少しでも抑え込みたいところです。
コロナ禍での在宅中、パソコンやスマホなどのネットに触れる時間が増えているように感じます。
この本の著者、スウエーデンの精神科医はスマホが脳に与える影響を強く訴えています。触るたびに脳にドーパミン(報酬系物質)を放出させるスマホは、常に気になる存在となってしまっている。そのため集中力が欠如し、記憶力も低下、睡眠の質までもさげているというスマホ。大人だけでなく、スマホ以前の世界を知らない子供たちにとっては、学習能力にまで影響を与えています。だからジョブズは自分の子供に与えなかったのか、、、、。
スマホを常に目の前に置いておくのではなく、見えないところに置くだけでも本来すべきことへの集中力が違ってくるそうです。SNSなどによって子供たちの幸福感や自己評価も下がっているということ。
スマホの依存性をしっかりと意識することで、よりストレスのない適度で健康的な使い方ができる。それを考えてみようという著者からの提案、私も意識してみようと思います。

紅葉と新蕎麦

研修も終え、ひと段落しましたので、連休を使って八ヶ岳に行ってきました。標高1300メートルぐらいのところはすでに紅葉していました。楽しみにしていた新蕎麦も味わって、大満足でした。
2020-10-31 14.56.52

そして、いよいよです、アメリカ大統領選。
「マインド・ハッキング」(新潮社)クリストファー・ワイリー著という本を読んでいます。選挙のための戦略をコンサルティングするケンブリッジ・アナリティカという会社にいた元社員の告発本です。
フェイスブックなどの膨大な情報で特定のターゲットに特定の情報を流し続けながら、感情を扇動し、誘導しながら投票行動を戦略通りに仕向けます。こんな風にしてアメリカの分断は作られてきたのか、と驚くばかり。アルゴリズムによって見たいと思っている期待通りの現実を知らないうちに信じ込まされているのが恐ろしい。
今日でまだ半分読んだところなのですが、読み終わる前に大統領選の結果は判明するでしょうか。

「食の歴史」ジャック・アタリ著(プレジデント社)を読みました

2020-05-04 08.47.12
Stay homeのゴールデン・ウイーク。食品の買い物と散歩以外、自宅におりました。
身体がなまってきたな~と感じてきた頃、バレエの先生の提案でZOOMによるストレッチクラスにお誘いを受けたので、参加してみましたが、これでかなりスカッとしました。
仲間と画面上で会えたのもうれしくて、リアルでも早くまた会いたいなあ~との思いが募りました。

さて、本の話ですが、仕事上での興味もあって、先月からこの本を読みはじめ今日読み終えました。
人類が何を食べてきたのかについて、驚きのことばかり。人類ってカニバリズムもしていたのか、ガーン。
今我々が食べている多品種の食材は、長い年月をかけて人類が多種栽培してきたものですが、生産効率重視のために化学肥料を使い、遺伝子組み換えまでし、食肉飼育のためには(特に牛)大量の飼料と水を使っており、地球に悪影響を与えている。人口増加が進むと地球環境はさらに悪化していく。まずいです。

アタリ氏は、また現代の食し方にも警鐘を鳴らしています。食卓で人と人とが会話しながら、ゆっくりと食に集中して味わなくなっており、スマホ画面を見ながらささっと済ませてしまう傾向は世界的な傾向と言います。
後半でアタリ氏は、2050年の食の未来予想をしていますが、これがまた恐ろしい。予想のうちおそらくそうならざるを得ないだろうなと思える予測と、そこまで行くかと驚き信じたくない予測とがあって、考えてしまいます。
しかし、今後どうすべきかについてもアタリ氏は具体的に提言をしていますので、世界の食に関わる企業には、しっかりとした取り組みが求められます。

「食べることの進化史」石川伸一著(光文社新書)を読みました

 

2020-01-27 19.19.15(Kindle版電子書籍を購入)

食事について、食品についての消費者の声を聴いていると「食べること」について色々と考させられます。

これから食事はどうなっていくのだろう、と思うこともしばしば。
2月のワークショップのために、視野を広げておこうとこの本を手にとってみました。
いやあ~これを読むと3Dフードプリンターやら、人工培養肉、植物工場、そして昆虫食まで?
想像を超えており、こんな風になっちゃうのでしょうか。
人工培養肉については、家畜の飼育は環境負荷が大きいのでそうならざるを得なくなっていくのかもしれません。
大豆ミートなどの代用肉はすでにもう市場に出ていますし、必要な人や食べたい人がいると思います。
「食べる」ことは機能(理論)だけでなく心理もあるので、理論だけですぐに新しいものが受容されるわけでもないので、簡単に予測できませんが、地球環境は悪化しているし、人はより簡便性を求めるし、、。
人が食することで感じる喜びみたいなものは、変わらず求められ続ける気がしますが、食材の”ありがたみ”みたいなものはどんどん感じられにくくなっていくのかもしれないと思いました。

「ルース・スレンチェスカ」94歳のピアノスト(平凡社)を読みました

2019-06-15 16.08.572019-06-01 12.34.33

先週末に風邪をひいてしまい、今週はインタビューはなかったのでなんとか打ち合わせやビデオ会議完了できました。
熱は下がったのに咳がなかなか抜けずやっかいな風邪。この土日は予定をかえゆっくりして体力回復しています。

そんな時、元気が出る本を読みました。50代になってピアノを再開した友人が紹介してくれた本です。
94歳のピアニスト、ルース・スレンチェスカ。私は知らなかったのですが、昨年サントリーホールでコンサートされていたのですね~。教育熱心すぎる激しいお父さんとの確執や、演奏家としての10年のブランク、再婚した最愛のパートナーを亡くし空っぽになってしまった経験、演奏で心を届けるということ、音に思いを乗せるということなどなど94歳のピアニストからの温かいメッセージがたくさん詰まっています。

来週も7~8月の調査の準備などで打ち合わせや書類作成ですので、気をつけながら身体をもとに戻したいです。